蜜蜂と遠雷 映画 になる前に読む

 2017年直木賞と本屋大賞となった「蜜蜂と遠雷」読んだ。

 遅い? 大作に時間の軸は無いのである。 夏目漱石など100年たって初めて読む人もいるし、全世界で一番読まれているセルバンテスの「ドン・キ・ホーテ」など400年も前である。(註1)

蜜蜂と遠雷
幻冬舎
2016-09-23
恩田 陸

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 単行本では507ページと読み応えのある作品だ。 あらすじはネット上で読んでいただくとして、ピアノコンクールの出場者達と審査員たちがコンテストのプレイを通じて自分に気づき、進化してゆく物語。

 専門性の高いこの小説が読者と審査者の支持を得るという事は、より緻密な描写が求められていることになるが、ネット検索で簡単に専門知識にアクセスできる背景もあるだろう。

 かくいう自分も専門用語検索は勿論、楽曲をU-Tubeで聞いてみる。 なるほど、と思ったり、これが・・? と思ったり。

 なので読書自体がなかなか進まないのである。 グリサンドって何?とか 平均律とは? リストやショパンならまだしもラフマニノフってどんな曲? らまにのふ ・・将棋の「xx-2の歩」に似てるよなぁとか。

 本文では音楽という文字では表せないものを読者に伝える手法して登場人物の心境を使ったり、風景に置き換えたり。 何度も出てくる。

 ただ、プレイヤーと聴者が「同じ風景を見ている」と書かれている部分が何度か出てきたが、本当にそんなことがあるのだろうかとも思う。 だとすれば、音楽の頂点を極めた者には共通する超能力があるという事になる。
 だとすると別の視点でウラヤマシイ。

 恩田陸の履歴をWIKIで見たところ、ミステリクラブに所属していたというから、何か超人的能力があるかもしれない。

 映画化されて秋に公開されるらしいが、小説のようにコンテスタントの心理と進化を伝える風には難しい・・できないと思える。 

 登場人物の風間塵のプレイや高島のカデンツァをどのように音にするのかは非常に興味深い。

 本文に関係ないが、カバーの絵の明るさが反って作品の深さと物語っているようだ。 この人の他の作品が気になる。 

 おしまい

2019.06.05 追記

 この読書の後、毎日のようにU-Tubeでピアノ演奏を見ている。 特にファイナルで使われたラフマニノフ、プロコイエフ。 音楽の知識がないので何処がどう凄いのか全くわからないまま。 只々、聞きたいのが不思議だ。


<注釈>

註1) 世界で最も読まれている文学作品と先日ラジオで言っていた。 原作がスペイン語ってのも数稼ぎになってるのだろうか。

 以上


<付録>
 U-Tubeに蜜蜂と遠雷と題した登場曲を集めたサイトがある。
 CDもでているようだ。 ↓広告参照されたし。

 以上


『蜜蜂と遠雷』ピアノ全集[完全盤](8CD)
SMJ
2017-06-28
ヴァリアス

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羊と鋼の森 (文春文庫)
文藝春秋
2018-02-09
宮下 奈都

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かがみの孤城
ポプラ社
辻村 深月

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